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大滝漢方堂は後縦靭帯骨化症や不妊症、痔、めまい、痛み全般に対し積極的に取り組んでいます。

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〒911-0804 福井県勝山市元町1-3-4

 漢方薬について

よく耳にする漢方薬への誤解は

 漢方薬は日本独自の医学・薬であって、中国の医学・薬ではありません。
 漢方薬は長く飲まないと効かない。・・・それは慢性病に使うことが今まで多かったためであり、慢性病の薬は東西問わず長期に飲むことが多いです。漢方薬かは風邪や肺炎などの急性病に正しく用いれば即効性があります。
 また漢方薬は高価なお薬というイメージがありますが、病院薬とは違い保険の対象になっていないためだと思われます。漢方薬の原料は動植物です。動物薬は元々高価なものが多いですし、植物は農産物と同じで良い物は高く、劣悪な物は安く、どういった原料を使って製品にしているかで価格が変わってきます。保険のしがらみがなく、製造にこだわりをもっているメーカーの商品を厳選して当店では取り扱いをしています。お肉や果物、お米、野菜も美味しい物・良い物は比較的高いですよね。それと同じです。良い原料は副作用を防ぐ意味でも欠かせません。ですから名前が同じなら効果・品質も同じということではありません。
 また、たまに病院にて「名前が似ているから大丈夫」と漢方薬を処方されるケースもあるようですが、それは大きな間違いですのでお気をつけください。


漢方・漢方薬とは

漢方薬は急性病・慢性病の両方に有効です 
 漢方薬は“古い治療法だから現代病には効かない”、“漢方薬は長く飲まないと効かない”と思っておられる方がおりますが、それは間違いです。漢方薬は正しく使えば、現代病(慢性病)に非常に優れた効果を示します。もちろん急性病にも十分効果を示します。ただ漢方薬は慢性病に用いることが多いため、長く飲まないと効かないというイメージがついたのだと思います。病気が発症してすぐ正しい漢方治療を開始すれば早く改善しますし、慢性病のように長い間患って正しい漢方治療を始められるまでの期間が長いと改善の兆しがみられるまでに時間がかかります。
 漢方による診察を「四診」といいます。四通りの方法で診断するからです。
  「望」:目で病人を望みみます。舌診も。
  「聞」:耳や鼻を使って声の調子や吐く息の臭いを嗅ぎ取ったりします。胃の振水音も。
  「問」:問診
  「切」:脈診や腹診など病人の肌に触れて身体の状態を感じ取ります。
 この四診で病人の症状・体質をはじめ必要な情報を読み取ります。大滝漢方堂では、この四診のうちの「望診」「聞診」「問診」と「糸練功(外気功)」を用いて患者さんにあった証を見つけ、お薬をお選びしております。
 漢方・東洋医学は長年の経験により積み上げられた「経験医学」ですが、「調和の医学」ともいわれます。すべてが調和しているときが健康だととらえ、体がプラスの状態ならマイナスの要因を与え、プラス・マイナス・ゼロにもっていくというのが、その「根本理論」です。
 漢方の証(診断)には、常に対照する「陰陽」「虚実」「表裏」「寒熱」などといった相反する概念があります。これらが証を決める基準の1つになります。

 以上が漢方医学の診察の基準ということになります。診察の次は診断になります。漢方における診断名を「証」といいます。もちろん、この診断(証)は現代医学の病名とは別ものになります。この証はを決めるということは、診断であることと同時に、治療の方向性(薬方)を決めることになります。
 例えば・・・「葛根湯の証」と決まればこれが病名になり、漢方薬の名前(治療方法)にもなるものです。葛根湯は風邪によく使われることで有名ですが、もし証が間違っていれば、例え軽い風邪で葛根湯を飲んでも治りません。それは葛根湯の証ではないからです。
  (世間では「初期の風邪=葛根湯」と言われておりますが、決してそうではありません)


「気」「血・オ血」「水」ってなに? 
「気」生命力のエネルギー源である。形としては見えないが、絶えず全身を巡っていると考えられており、それが順調ならば健康であるが、その巡りがどこかで滞る(停滞)と病気になるといわれています。「気」の停滞には二通りあります。一つは気がのぼりきってしまって、下に回らなくなる場合です。これを「気の上衝」といいます。顏のほてりや手足の冷えにあたります。これには桂枝が配合された薬方を用います。
 もう一つは、気が咽喉の付近でとどまっている場合で、「気鬱」「気滞」または「梅核気(ばいかくき)」といいます。自律神経のバランスが乱れた方に多く、厚朴や蘇葉といった香りの強い生薬が配合された薬方を用います。

「血・オ血」漢方には「瘀血」という独特の考えがあります。この「瘀」はとどこおる意があり、古血がたまったという状態です。今の言葉で例えるなら「血液ドロドロ」といえばわかりやすいでしょうか。駆瘀血剤として「桂枝茯苓丸」「桃核承気湯」「当帰芍薬散」などの薬方が用いられ、これらの中に含まれる桃仁、牡丹皮、当帰、川芎などが血に働きます。瘀血の種類によっては水蛭(ヒル)などの動物性生薬を用いることもあります。瘀血には三種類あります。

   「陽の瘀血」
   「陰の瘀血」
   「チンキュウの瘀血」

 の三つがあり、それぞれ用いる薬方は異なります。現在の健康情報では「血液ドロドロ」でひとくくりしていますが、実際は違います。それぞれの証に合わせた治療が必要と考えます。

「水」は「血」以外の全ての体液を示します。水分代謝がうまくいかないことを「水毒」といいます。水分代謝を円滑にするために用いる薬方を「利水剤」といいます(利尿剤ではありません)。病院で持ちいられる利尿剤との違いは、体内に余分な水分がるときは排泄させ、不足しているときは流失をくい止めるように働きます。沢瀉や猪苓、朮、茯苓などが配合された薬方を用います。

漢方薬の特性
 漢方薬は基本は煎じ薬です。大滝漢方堂でも「煎じ薬」をお出ししておりますし、末製剤、エキス製剤もお出ししております。漢方薬は水から煎じて成分を抽出しておりますので、漢方薬の中身の多くは水溶性成分が占めます。水溶性成分ですので化学薬品のような脂溶性成分と違って体内に蓄積することはほとんどありません。ですので漢方薬を1日でも飲み忘れてしまいますと症状は後戻りし始めます。飲み忘れないことが非常に大切です。
 飲み方も病院薬とは異なり基本的に空腹時に飲みます。それは漢方薬が数種類の生薬(分量)を組み合わせることで1つのお薬を構成しているからです。その構成バランスの大切な漢方薬を飲むにあたり、胃の中にその他の飲食物が入ってきてしまうと漢方薬のバランスが崩れて、効きにくいものになってしまいます。漢方薬を飲まれる前後1時間づつ(少なくとも30分づつ)は原則的には何も口にされない方が漢方薬の効果が1番発揮されやすい飲み方と考えお勧めしています。


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<問診表>
郵送用の問診表はPDF形式になっています。開けない方は下記をダウンロードしてから開いてみてください。開けない・印刷できない方は当店までお電話下さい。お送りいたします。
    

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