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◆ 痔核の原因と漢方治療について |
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<原因> 「痔核」は肛門の「うっ血」が原因! 痔核は静脈血の塊です! |
痔核には、内臓下部の血滞と言う原因が有り、内臓下部の血滞を漢方で取り除かない限り治ることはありません。軟膏や座薬などの表面的な炎症を取る治療では無理です。だからなかなか治らずずるずる長引くことが多いのです。
その1
人間は動物と違い二本足で立ちます。そうすると血液は重力の影響で下に下がろうとし、肛門に溜まりやすくなります。また人間の静脈には静脈弁という血液が逆流しないように弁が付いているのですが、昔四足歩行だったためお尻が心臓より高い位置にあり、血液が逆流することがなかったため静脈弁が発達せず現在の身体にもないままになっています。そのため重力による影響以外でも、血液が逆流しやすくなりうっ血となり肛門に溜まった血液(静脈血)によって痔核となります。
その2
便秘をすると直腸に溜まった便が、静脈を圧迫しうっ血がしやすくなります。治療に当たって便秘がある方は便秘を治さないと改善が進みません。
妊娠でも同様に下腹部や肛門のうっ血が酷くなります。そのため出産後に痔になっていたりする方が多いようです。
その3
前のページにも書きましたが肝臓と痔は関係があります。アルコールを飲みすぎると、肝臓の機能が低下し肝臓の門脈圧が亢進します。そのため肝臓に流れ込むはずの血液が、肛門の方に集まり、更に肛門のうっ血を酷くします。要するに肝臓の血流や機能などが低下すると肛門に血流量が集まりうっ血を起こしやすくなります。肝機能が悪い方は痔の治療と併用する必要があります。もし、治療しないと痔が治っても再発する確率が非常に高いと考えられます。
また、ウイルス性肝炎や脂肪肝などで肝臓に負担が掛かっても、同様に肛門がうっ血することがあります。
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<治療> 「痔核」は「瘀血(おけつ)」状態である! |
痔核は漢方的に考えると「瘀血」状態であり、漢方薬療法において「駆瘀血剤」が使われることが多いです。
また、出血を起こしている方もおられますので、駆?血剤だけではなく出血を食い止める漢方薬も用いることがあります。
当店が今まで治療をしてきた経験では、既製品の漢方薬でスムーズに改善した例は多くはありません。漢方薬の組み合わせによってかなりの成果が出ています。
何を試しても症状が改善されない方や、痔を繰り返している方、一度ご相談下さい。養生を見直し、体質改善までしていきましょう。 |
●痔を悪化させる食べ物
・香辛料(唐辛子、西洋辛子、生姜、ワサビ)
・刺激物(チョコレート、ココア、コーヒー、カレー、アルコール、辛子明太子、朝鮮漬け)
・そのほか(砂糖の摂取過多、竹の子、もち米、カニ、エビ、魚卵類)
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