めまいは漢方の得意分野

めまい、メニエール病ご相談下さい。

耳鳴りについて

からだの雑音が聞こえてくる・・・
 音源はないはずなのに、音が聞こえてくるのが耳鳴です。健康な人でも防音室に入ると何らかの音が聞こえてくるし、敏感な人になると周囲が寝静まったあとに感じることもあります。これは耳という器官がきわめて敏感にできているために血管の中を血液が流れる音とか、筋肉や関節の動きの音など、身体の内部の雑音をキャッチしてしまうからです。
 ところが、昼間、周囲がにぎやかなのにもかかわらず、音がきこえてくるというのが、病的な耳鳴です。耳は脳の血管に近いため、その異常を比較的早く察知します。
 たとえば、高血圧症・糖尿病・動脈硬化などの可能性も考えられます。そのほかにも、更年期障害・メニエル症候群・貧血症・偏頭痛などでも耳鳴を感じます。
 なお、耳鳴りは、人さまざまで、「ジンジン」「ジージー」と表現する人もいれば、「カンカン」「ガンガン」「キーン」「ゴロゴロ」・・・という人もいます。

原因について

耳鳴りの原因は様々あると考えられています。。
1)血管拍動性耳鳴 : 動脈周囲静脈叢のクッション効果変化により中耳腔底を走る動脈の拍動を聞く。
2)筋痙攣性耳鳴 : 軟口蓋、耳管、耳内の筋の痙攣音を聞く。
3)中耳炎による耳鳴 : 中耳伝音系の変化、鼓室神経叢刺激、内耳圧亢進により生じる。
4)内耳性耳鳴 : 内リンパ液の変化、蓋膜の有毛細胞圧触、迷路内圧亢進、血管条の血管音、感覚細胞異常などで生じる。
5)聴覚神経による耳鳴 : 神経の炎症、変性による。
6)機能的耳鳴 : 音刺激に対する蚊どの注意集中

 現代医学の診断結果、どこにも異常は見あたらないといわれることがあります。いわゆる半健康の状態であるが、耳鳴りにはめまいを伴うことが多いため放っておくわけにはいきません。
 漢方では耳鳴(じめい)は腎虚(へそから下に力がないことういう)・鬱火(うつか:精神的ストレス)・風熱(インフルエンザなど)によるものとされております。
 また水分摂取過多のため浮腫みが発生し、むくみが引き金で耳鳴りが発症しているような水毒との関係が重視されます。

耳鳴りの漢方相談について

 耳鳴りのタイプによって改善の可能性が変わってきます。
 耳鳴りは音と同じですから「高い音」「低い音」があります。もちろん両方の音を感じる方もおられます。また、耳鳴りがずーっと聞こえている人や、疲れが溜まった時など特定の条件下だけ感じる方に分かれます。
○改善が比較的難しいタイプとしては、
  「高い音」で「いつも耳鳴りを感じる」というタイプ
○改善が比較的し易いタイプとしては、
  「低い音」で「たまに聞こえる」というタイプ
になります。その他はこの中間と考えて頂ければよろしいかと思います。「難しいタイプ」といっても改善が全く見込めないと言うわけではなく、「し易いタイプ」に比べると改善する確率が低くなったり、改善する幅が狭い可能性が出てきます。要は「確率」「可能性」の問題になってきます。

漢方相談の方針としては
 耳鳴りの原因がはっきりしていればその原因を改善していきますが、その他にもめまい同様以下の3点ないし4点を対象になってきます。
 ○「気」:自律神経の状態を確認
 ○「血」:脳血流の状態を確認
 ○「水」:水毒など水分代謝の問題を確認
 上記の3つのポイントを良くしていっても十分なめまいの改善が見られない場合は、頚椎など骨や「腎」の状況をみていきます。

 耳鳴りの場合は、特に早く治療に取り掛かったほうが改善しやすいように今までの経験から伺えます。いろいろな病院を渡り歩くのも良いですが、平行して漢方薬も可能ですので、最後に漢方薬を選択されるのではなく、最初から選択し飲みながら病院で治療を受けられたらと思います。