不妊症漢方相談

妊娠し易い体作りをお手伝いしています。

卵管狭窄・閉塞に対しての漢方相談

 卵管閉塞とは、何らかの原因で卵管の疎通性が失われ、詰まってしまった状態の疾患名です。種々な原因で卵管の閉塞はおきますが、一般的には細菌(最近はクラミジア感染症が断然に多い)などによる炎症反応の結果としておきることがほとんどのようです。
 漢方においては、卵管が閉塞している状態を『脾虚』と考えております。あと、ただの脾虚だけが存在するのではなく、卵管が閉塞(狭窄)を起こした背景には上記のような細菌などの炎症が起こったためと考えており、その炎症を解消する必要もあると思われます。当店ではこの2本立てで卵管閉塞にアプローチしております。
 基本は体の内側から「脾虚」の状況を改善し、狭窄や閉塞が起こっている卵管部分を緩め、通りがよくなるように促していきます。ただ、病状が「虚」のため時間はかかりやすいことが多いように思います。今まで、漢方だけで開通した方ももちろんおられますが、早く開通させるためには卵管が緩みやすい体を作るとともに、卵管へ外部の力を加えてあげるとより早い成果が出やすいようです。外部の力とは、通気検査であったり、通水検査になります。
 通水検査などで開通しても、根本を解決していないと再度詰まってしまいますので、次の妊娠も考えている方でしたら根本原因を解決することをお勧めしています。

 卵管の問題でお悩みの方がおられましたら、ぜひご相談下さい。。

基礎体温表は重要な体の中のサインです

【基礎体温表をつけていますか?】
 大滝漢方堂に相談が多い不妊症の方の基礎体温表を見せていただくと、ほとんどの方が乱れた体温表で、特に高温期の状態が悪かったり、高温期への移行が悪いようです。
 妊娠しやすい体作りをされていくと乱れた基礎体温表がだんだん整えられていかれる様子がわかると多くの方に言っていただいき、喜んでいただいております。
 ☆ポイント
  ・高温期の日数は?
  ・低温期から高温期の移行日数は?
  ・最低体温は?
  ・生理周期は?
            この点を必ず相談時にお知らせ下さい。

【基礎体温表から考えられる妊娠を成立するためには】
 妊娠する可能性のある卵子は、1年のうちで3個程とも言われています。大まかに計算して、約3/12の割合しか受精できる卵子がないということです。その他の卵子は細胞膜が厚く精子が侵入できなかったりと受精が困難なようになっているようです。
 これだけでも1年に妊娠する確率が低く、さらに不妊の要因があると妊娠になかなかいたりません。妊娠するための条件をどれだけ良い条件で迎えられるかがとても大切だということです。基礎体温の状態が悪い方は、しっかり漢方相談に取り組まれてください。少し飲んだからといって成果がすぐに現れることはほぼ難しいです。 コツコツ立て直していきましょう。

基礎体温表から見える不妊症の原因と対策

①低温期の最低体温
 下記の図の矢印①の部分ですね。
 当店では低温期の最低体温は『36.2度』と定めております。これは経験と仲間のお店の情報をモトに考えられた体温です。近年、体温が低いことが取り出されておりますが不妊症になる原因の1つにもなります。むやみに体を冷やすようなことは避けることが前提です。
 不妊症の方を見ていると結構多くの方に見られるものです。体温が低いと良質な元気な卵子を作ることが出来ません。あらゆる条件が揃ったときに初めて受精し妊娠が出来ます。たくさんある条件を少しづつしか改善できなくても集まれば大きな改善につながります。良い卵子を作るのもその1つだと思います。
 漢方理論から血虚などが考えら陰の瘀血と思われます。体温を高める治療を行っていきます。

②高温期の安定感
 高温期は妊娠を維持していくためには欠かせないものです。下記の図の矢印②の部分ですね。ここが長く継続していくと妊娠ということですが、基礎体温表を見せていただくと、数日で生理になられてしまうケースや安定せず体温が急激に変化しているものや段々体温が低くなって行くケースが目立つように思われます。高温期の日数が短い原因として血虚、黄体機能が悪い、低温期から高温期への駆け上がりが鈍い。といったことが考えられると思われます。ここを体質から改善していきます。
 また高温期が安定しないと、せっかく自然妊娠でも体外受精でも着床した受精らがしっかり着床を維持できずに流れてしまうケースも少なくありません。とても大切な時期ですので、しっかり体質改善しましょう。
 二層に分かれない。要するに高温期がないかたも中にはおられるようです。そういった方は無排卵がまず考えられます。漢方にて治療は可能ですが、まずは病院にて体の状態を正確に把握する必要があります。

③低温期から高温期への移行日数
 下記の図の矢印③の部分になります。低温期から高温期への移行日数が短いかダラダラ続いて切り替わるかが大きなポイントの1つです。
 この移行日数が3日以上かかる方が不妊症の方に多いように思われます。理想は2日までだと考えております。ダラダラ続くような方はやはり血虚または脾虚が多いようです。低温期と高温期を整えていきますとこの部分も自然に良くなっていきます。またはこの駆け上がりが改善すると、高温期が更に安定してきます。

④周期日数
 下記の図の④になります。生理不順の方はこの日数が乱れていることですね。乱れていては低温期の体温が問題なくても質の良い卵子を毎回作れることは難しいです。少しでも良い条件を整えていくことが妊娠成立への躍進につながりますので、生理不順をもっておられる方は結婚する以前に整えられておかれるといいですね。


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