痔核でお悩みの方へ・・・
痔核は肛門部の静脈の血行が悪化し、血液がうっ滞して腫れるものができるもので、肛門に1個から数個できるものです。初期は内痔核で肛門の奥にでき痛みが激しく、進行すると腫れもの(イボ)が肛門の外に飛び出すようになります。これが外痔核にあたります。
排便時の出血が見られるのも痔核の特徴です。排便の時、肛門は拡張しますが痔核の部分は拡張出来ないため、痔核が裂けてしまい出血が起こってしまいます。
痔核は漢方相談でが、同時に食養生もしっかり守って生活を正すことも治療と同じくらい重要です。漢方治療と一緒に取り組みましょう。
痔核の原因と漢方について
<原因>「痔核」は肛門の「うっ血」が原因! 痔核は静脈血の塊です!
痔核には、内臓下部の血滞と言う原因が有り、内臓下部の血滞を漢方で取り除かない限り治ることはありません。軟膏や座薬などの表面的な炎症を取る治療では難しいです。だからなかなか治らずズルズル長引くことが多いのです。
その1
人間は動物と違い二本足で立ちます。そうすると血液は重力の影響で下に下がろうとし、肛門に溜まりやすくなります。また人間の静脈には静脈弁という血液が逆流しないように弁が付いているのですが、昔四足歩行だったためお尻が心臓より高い位置にあり、血液が逆流することがなかったため静脈弁が発達せず現在の身体にもないままになっています。そのため重力による影響以外でも、血液が逆流しやすくなりうっ血となり肛門に溜まった血液(静脈血)によって痔核となります。
その2
便秘をすると直腸に溜まった便が、静脈を圧迫しうっ血がしやすくなります。痔の治療において便秘がある方は便秘を治さないと改善が進みません。
妊娠でも同様に下腹部や肛門のうっ血が酷くなります。そのため出産後に痔になっていたりする方が多いようです。
その3
前のページにも書きましたが肝臓と痔は関係があります。アルコールを飲みすぎると、肝臓の機能が低下し肝臓の門脈圧が亢進します。そのため肝臓に流れ込むはずの血液が、肛門の方に集まり、更に肛門のうっ血を酷くします。要するに肝臓の血流や機能などが低下すると肛門に血流量が集まりうっ血を起こしやすくなります。肝機能が悪い方は痔の治療と併用する必要があります。もし、治療しないと痔が治っても再発する確率が高くなる可能性があります。
また、ウイルス性肝炎や脂肪肝などで肝臓に負担が掛かっても、同様に肛門がうっ血することがあるようです。
<対策> 「痔核」は「陽の瘀血(おけつ)」状態である!
痔核は漢方的に考えると「陽の瘀血」状態であり、漢方薬は「駆瘀血剤」が使われることが多いです。
また、出血を起こしている方もおられますので、駆瘀血剤だけではなく出血を食い止める漢方薬も用いることがあります。
●痔を悪化させる食べ物
・香辛料(唐辛子、西洋辛子、生姜、ワサビ)
・刺激物(チョコレート、ココア、コーヒー、カレー、アルコール、辛子明太子、朝鮮漬け)
・そのほか(砂糖の摂取過多、竹の子、もち米、カニ、エビ、魚卵類)
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痔核(外痔核・内痔核)の症状の具合にもよりますが
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